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水道水の有害物質を取り除く方法で有効なものってあるの?

水道水に含まれている有害物質の存在については理解できたと思います。では、こういった水道水に対して、各家庭ではどのような対策を講じているのか、そしてその方法で本当に除去できているのかを検証していきます。

【今回の特集を最初からお読みになりたい場合は『水道水の成分って何が入ってるの?危険物質を解説してみました』からご覧になってください。】


1、水道水を沸かす→逆に発ガン性が高くなってしまう


「うちは水を沸かして飲んでいるから大丈夫。」と言う方がいますが、そっちの方が危険です。水道水を沸かすと、熱で化学反応が活発になり、発ガン性物質トリハロメタンの生成率が通常の3倍になってしまいます。


どうしても水道水を沸かして飲みたいのであれば、15分以上沸騰させることです。そうすればトリハロメタンは蒸発します。でも、そんなに長時間沸騰させたら、お湯は残りませんので、ガス代と水の無駄になるだけです^^;しかも、気化したトリハロメタンが呼吸器から体に入ってしまうので、結局は同じことです。


2、カートリッジタイプ(粒状活性炭)浄水器→中で雑菌が大繁殖


蛇口に取り付けるタイプの「カートリッジ」浄水器は、安価で手軽に取り付けられます。でも、除去できるのは塩素だけです。化学物質、バクテリア、ウィルスは除去することが出来ません。


そして活性炭の量が少ないので、ある程度塩素を吸着すると、それ以降、塩素の吸着率は急激に悪くなります。例えば、「フィルターの交換時期が3ヶ月」と書かれている浄水器は、効果が3ヶ月持続するわけではないのです。


使い始めは塩素除去率100%かもしれませんが、徐々に除去率は落ち、フィルター交換時期の3ヵ月目には、塩素除去率0%になっているということです。


また、カートリッジタイプのフィルターに除菌作用はないので、あっという間に雑菌の温床になってしまいます。浄水器の溜まり水内で雑菌が増殖し、水を出す度に雑菌があふれ出てきます。気をつけましょう。


3、カートリッジタイプ(銀活性炭)浄水器→銀の有害性が疑問


銀活性炭とは、活性炭に銀をコーティングしたものです。銀には殺菌作用があるという理由で、銀活性炭を使用しているわけですが、その効果は疑問視されています。


実際、活性炭自体に銀がコーティングされているので塩素自体を吸着する力は弱いです。しかもウィルスは除去しません。さらに、銀が溶け込んだ水が、人体に及ぼす影響もまだよくわかっていないので、私個人としてはあまりおすすめできません。


4、中空糸膜タイプの浄水器→目詰まりしやすい


中空糸膜を使った浄水器もあります。中空糸膜というのは、表面に小さな穴があいている繊維を、たくさん束ねて作った膜のことです。


この膜で、0.1マイクロメーターの汚染物質を除去することが出来ますが、化学物質やウィルスは除去しません。また、穴が小さいのですぐに目詰まりを起こしてしまい、頻繁にフィルター交換が必要となります。メンテナンスが面倒な浄水器と言われています。


5、卓上ポット型浄水器→浄水に時間がかかる


卓上ポット型というのもあります。専用ポットに、水道水とろ過材を入れて、浄水するものです。手軽で持ち運びも簡単ですが、ある程度の時間水を入れたまま、ろ過が完了するまで待っていなければなりません。ポットに入れてもすぐに飲むことができない水です。また、どのタイミングで飲める状態になったかがよくわからないのも欠点です。


6、アルカリイオン整水器→浄水の機能は少ない


アルカリイオン水というのもありますが、これは浄水器ではありません。整水器です。浄水器と整水器の違いは、浄水器は、水道水の有害物質を除去するものであるのに対して、整水器は、水の性質を変えるだけのものです。アルカリイオン整水器とは、電気分解して、アルカリ水と酸性水に分けるものなので、浄水機能はほとんど期待しない方がいいでしょう。


アルカリイオン水は、実は扱いが非常に難しい水なので、今では医療目的で使われているだけです。アルカリイオン水は、胃酸過多の患者さんにとっては治療水となりますが、健康な人が飲むと胃酸を中和してしまうので、胃の殺菌力が落ち、下痢を起こしてしまうというデメリットがあります。


7、海外のミネラルウォーター→カビが心配


ヨーロッパの水は硬水なので、加熱殺菌すると味が変わってしまいます。なので、この類のミネラルウォーターは加熱殺菌していません。なので、船便で運ばれてくる間や、倉庫に保管されている間に、カビや雑菌が発生してしまうことがあります。


しかも、ペットボトル1本(500ml)120円~150円もするので、ガソリン以上に高いお水です。毎日飲み続けるには、不経済ですよね。


ウォーターサーバーの水の安全性について


最近、飲用水として、ウォーターサーバーを利用している人も増えてきましたよね 。24時間いつでも冷たい水と熱いお湯が使えるという利便性と、宅配されるミネラルウォーターの安全性が人気の理由のようです。


さて、ウォーターサーバーと一言で言っても、ミネラルウォーターの取水場所など様々ですが、大きく「天然水」と「RO膜水」という種類に分けられます。


1、天然水


天然水は、自然の水を極力自然のままボトリングしたミネラルウォーターです。先に『外国のミネラルウォーターはカビが心配』という話をしましたが、こちらは、きちんとろ過・加熱殺菌処理をしているので、カビ発生の心配はありません。 

天然水の良いところは、自然のミネラルがきちんと残っているということです。ミネラルは、私たちの体にとって必要な栄養なので、ミネラルバランスの調った水を飲むことはとても大切なことです。


2、RO膜水


RO膜とは逆浸透膜のことです。RO膜をフィルターとして、有害物質、雑菌、ウィルスを取り除いた水ということです。このフィルターは、0.0001ミクロンの小さな物質まで99.9%取り除きます。水の分子だけを通して、その他の不純物は一切通しません。


一般的に、細菌の大きさは0.2~1ミクロン、ウィルスの大きさは0.01ミクロン、トリハロメタンのような有機塩素化合物の大きさは0.01ミクロンです。ということは、これまで話してきた様々な有害物質は、この膜を通せば全て除去できるということです。もっとも純粋に近い水を作ることができる膜です。


化学の実験で使われる純水(H2O)は、この装置で作ります。災害時にも、この浄水器が使われます。この膜を通すと、汚泥で真茶色になった水が、きれいな透明になります。水中の不純物が全て取り除かれ、飲み水になったということです。

大腸菌も、クリプトスポリジウムも、ウィルスも、農薬も、薬も、トリハロメタンも、体に入れたくない物質は全て除去することが出来るのがRO膜です。ただ、有害物質と一緒にミネラルまで除去してしまうので、人工的にミネラルを添加しています。


3、天然水とRO膜水、どちらがいい?


どちらがいいということは、一概には言えません。天然水とRO膜水、それぞれに特徴があるので、「どんな水を求めているか。」で判断すればよいと思います。自然のミネラルが入った水が良ければ、天然水を。有害物質を全部除去した安全な水が良ければ、RO膜水を選べばよいと思います。


(RO水と天然水について、さらに詳しく比較したい方はこちら『RO水と天然水を徹底比較!メリット、デメリットを検証しよう!』の記事もぜひご覧下さい。)


まとめ


私たちの体の60~70%は水でできています。体重50kgの人だったら、約30Lが水分です。血液の90%、脳の80%、肺の80%は水です。だから、毎日飲んでいる水の質がとても大事になります。質の悪い水を飲んでいたら、健康な体を作ることは出来ません。


水の質が体の質を決めることに直結します。水を変えるだけで、体の有害物質が排出され、病気の発生が抑えられ、肌の状態がよくなります。ダイエット効果もあります。


世の中には、たくさんの浄水器やミネラルウォーターやウォーターサーバーなどがあり、性能も価格もピンキリですが、大切な家族のために、どうぞ、正しい知識で正しい選択をしてください。



 

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