ここ最近で急速に普及しつつあるウォーターサーバー。「わざわざ買いに行かなくてもおいしい水が届く」「瞬時にお湯も冷水も出すことができる」「安全・きれいな水が飲める」...など、たくさんのメリットが人気の理由ですが、もちろんメリットばかりではありません。
利用する上では、やはりデメリットもあります。今回は、そんなウォーターサーバーのデメリットにスポットを当てて紹介していきたいと思います。
電気代はけっこう高い!
ウォーターサーバーを設置すると「平均で月1,000円程度」の電気代がかかるとされています。ウォーターサーバーは5度〜8度に冷やされた冷水と、80度〜90度のお湯が同時に使えるという便利な機能があるのですが、この冷水温水機能を維持するために24時間稼動させる必要があるため、電気代もかかってしまいます。
月1,000円の電気代は、年間にすると12,000円ですよね。計算してみるとけっこうかかるなというイメージがあるのではないでしょうか。ちなみに24時間稼動させている家電の中で冷蔵庫は、3~4人用で年間約8,000円ほど、省エネタイプだと5,000円のものまであるそうです。
ただ、いつでもお湯が使えるということは、言い換えればガスや電気でお湯を沸かす必要がないということなので、その分の電気代やガス代が節約できるとも考えられます。最近では電気代が安くなっているサーバーも出てきているので、そこまで大きなデメリットではないかもしれません。
たとえば、クリクラの省エネサーバーや、Mizの樹のウォーターサーバーは電気代月約500円程度で、従来のサーバーの半額になっています。アクアクララのアクアアドバンスというサーバーに関しては、なんと月約350円と、さらに電気代を低く抑えることに成功しています。
>>>クリクラの管理人評価はこちらから
>>>アクアクララの管理人評価はこちらから
設置スペースが悩みどころ
ウォーターサーバーで一番のデメリットと言われるのはやはり「設置スペース」の問題でしょう。冷却機能もあるため背面や両サイドにもある程度空間が必要になりますので、サーバーの大きさよりも余分にスペースを確保しなければなりません。
一般的に、広さはA4ノートを縦に2冊並べたくらいの広さ、高さはウォーターサーバーの高さにプラスして50cmは必要と言われています。サーバー自体の高さは床タイプで約120cm、卓上タイプで約70cmになります。
家庭でウォーターサーバーを使用する場合は、やはりキッチンに設置するのが一番便利ですが、キッチンの家電の配置というのは最初の時点でほぼ決まっており、後から何かを置くスペースなどないという場合がほとんどではないでしょうか。
また、床タイプは高さもあるため存在感があり、想像以上に「場所をとっているな」という感覚があります。そして卓上タイプの方は、12リットルのボトルを載せたサーバーですから、転倒の恐れを考慮にいれると、テーブルの端の方に置くのは得策とはいえず、ここでも設置箇所が制限されてきます。
さらに設置環境にも制限があります。
・ 屋外は不可 ・ 熱源がある所の近くは不可 ・ 直射日光があたる所は不可 ・ 湿度の高い所は不可
などなど設置場所の条件もクリアすることが必要です。
ついつい使いすぎてしまう?
これは個人的な感想ですが、いつでも手軽においしい水が飲める、または使用できるため、ついつい何にでも使ってしまう傾向があると思います。
たとえば、ウォーターサーバーを設置するまでは料理に使う水は水道水を使っていたのに、設置してからは全てウォーターサーバーの水を使っているという家庭もよく見られます。
もちろん、料理に使うことを目的のひとつとして設置する方も多いと思いますが、たとえばお米を炊く時に市販のペットボトルの水を使ったり、カップラーメンを作ったりコーヒーを入れたりする時にペットボトルの水を沸かしたりするのは、なかなか勇気のいることではないでしょうか?
この場合、「何となくもったいない」という意識が少なからず働くはずですが、ウォーターサーバーを設置してしまうと、抵抗なくお釜に水を入れてお米を炊いたり、カップラーメンにお湯を注いだり、コーヒーを入れたりしてしまうものなのです。
そして、その抵抗感はどんどんなくなり、最初は飲料水のためだけに設置したのに、気がつくと水道水を使うのと同じ感覚で「何にでもウォーターサーバーの水を使ってしまい、その結果、水の消費が早くなりお金がかかってしまう」という方が多いようです。
たくさん使わなくてはいけない?
今度は反対のパターンですが、1人暮らしや2人家族などでウォーターサーバーを使用する場合は、「無理にでも使い切らないといけない」ということがデメリットになり得ると思います。
多くの会社はボトルを2本以上からしか宅配してくれません。ボトルは12リットル入りのものが一般的ですが、水には賞味期限があり、(種類によって期限は異なりますが)中には「開封後2週間」という水もありますので、1人暮らし、または2人家族の家庭で1ヶ月に24リットルの水を消費しなければいけないと考えると、今まで市販の水を利用して来なかった方にとっては、無理にでも水を使い切らなくてはいけない状況になります。
【ウォーターサーバーの賞味期限については『ウォーターサーバーにも賞味期限がある?ライフスタイルに合わせて選ぼう』の記事でご紹介しております】
いくら手軽においしいお水とお湯が使えるとしても、使いきれない量の水が届いていたら意味がありません。自分が一日どれくらいの水を使うのか良く把握し、届けられる水の量と賞味期限を考慮に入れて、十分使いきれると判断できない場合は設置しない方がよいかもしれません。
浄水器やペットボトルの方がお得?
ライフスタイルによっては、わざわざウォーターサーバーを設置するよりも、浄水器をつけたり、スーパー等で安いペットボトルを買うだけで事が足りてしまう場合もあると思います。
そこまで水の味や品質にこだわりがなく、浄水器の水を飲料水として利用できる方なら、浄水器の方がコストは安くなるでしょう。
浄水器は最初に本体を設置してしまえば、あとは2,3ヶ月に一度フィルターを取り替えるだけです。本体の価格はピンキリですが(数万円のものから、1万円以下のものもあります)、フィルターはだいたい3,000円くらいが相場です。
ウォーターサーバーだと電気代もかかりますし、12Lのボトルを月に3本使うとすると、安いもので約3600円、高いものだと約5700円もかかります。長い目で見れば、ランニングコストでは浄水器の方が断然お得なのがおわかりいただけると思います。
【ウォーターサーバーVS浄水器!徹底比較は『ウォーターサーバーVS浄水器 『コスト』ではどちらが有利?』にて特集しております。】
そもそも、そんなに水を使わない、飲まない、という方(外食が多い一人暮らしの方など)は、市販のペットボトルの水で十分間に合ってしまうと思います。最近はスーパーやネットで激安でペットボトルの水が手に入りますしね。(2Lのペットボトルを100円で売っているところもたくさんあります。12Lだと600円となりウォーターサーバーのボトルの半額以下です。)
何に水を利用し、どれくらいのペースで水を消費するのかをしっかり考えて、どれが自分のライフスタイルに一番合った方法なのかをしっかり判断することが大切です。
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