ウォーターサーバー VS 浄水器。スペースと水の品質で比較！

次にウォーターサーバーと浄水器の『設置スペース』について検証していきたいと思います。

ウォーターサーバーのデメリットは何と言ってもこの設置スペースです。床置型にしろ、卓上型にしろ、それなりのスペースを必要とします。設置にはA4ノート２冊分くらいのスペースが必要になります。

今回の特集を最初からお読みになりたい場合は『ウォーターサーバーVS浄水器『コスト』ではどちらが有利？』をご覧ください。

設置スペースは浄水器のほうが有利？

先ほども説明しましたが、水のボトルは最低でも２本単位で購入しなければいけないので、水のボトルを保管するスペースも必要になります。ボトル回収式の業者なら、使いきったボトルも保管しなければいけません。

それに引き換え浄水器は蛇口取付型やビルトインタイプは全くといっていいほどスペースを必要としません。（ただし、据え置きタイプの場合はキッチンの上に設置しないといけないのである程度のスペースが必要です。）

大きさは浄水器により異なりますが、卓上型のウォーターサーバーより大きいということはまずありませんので、設置スペースという点では浄水器の方が優れているといえます。

ウォーターサーバー（床置型）	ウォーターサーバー(卓上型)
３０ｃｍ×３０ｃｍ×１２０ｃｍ（高さ）	３０ｃｍ×３０ｃｍ×７０ｃｍ（高さ）
※１２Ｌのボトル２～３個分の設置スペースも必要

浄水器（蛇口取付型・ビルトイン型）	浄水器（据置型）
設置スペースほとんど必要なし	シンクに設置スペース必要。幅はＡ４ノートにおさまる広さ、奥行きは約１０ｃｍのものが一般的

水の品質は断然ウォーターサーバーが◎

最後に水の品質についてですが、これはやはりお金を払って購入するウォーターサーバーの水の方が当然良いといえます。ウォーターサーバーの水は、飲むことを目的とした水なので、安心・安全で衛生的なのはもちろん、味も美味しくなっています。

さらに数種類の天然水から好きな水を選ぶことができる業者も多く、ミネラル分を多く含んだ天然水や、バナジウムを多く含んだ天然水などそれぞれ特長を持った水の中から、自分に合った水を選ぶことができる点もウォーターサーバーの魅力です。

また、最近は天然水ではなく、RO水という水を扱っている業者も多くなっています。「RO」は「Reverse　Osmosis」の略で「逆浸透」という意味です。この「逆浸透」を利用した「RO膜」でろ過された水が、RO水です。

RO膜でろ過すると、水の中に含まれている不純物や細菌、重金属を限りなくゼロにして、より安全で安心な水を作り出すことができます。

RO膜でろ過すると、水の中に含まれているミネラルなどの成分も取り除いてしまいますが、ろ過した後に、ミネラルを配合し、安全・安心に加え、しっかり美味しさも追求しています。また、ミネラルだけではなく、カルシウムやマグネシウム、ナトリウムなども配合し、さらに品質を高めている業者もあります。

一方浄水器は、ろ過することによって塩素などの化合物を除去することができるとはいえ、もとが水道水なので（もちろん健康的には問題ありませんが）、ウォーターサーバーの水と比べると衛生面・味の部分では劣るといえるでしょう。

さらに浄水器には、正しい使用方法を守らないと逆に安全性が損なわれる恐れがあるので注意が必要です。

浄水器は「ろ膜（フィルター）」や「セラミック」を使って水をろ過します。ろ過以外に活性炭を使って除去する仕組みもあり、これらの仕組みを組み合わせて浄水器は作られています。

つまり、浄水器で水道水をきれいにするたびに、フィルターや活性炭に、取り除いた不純物が蓄積されていきます。蓄積され続けると、目詰まりを起こし、除去能力が弱くなったり、蓄積の限界に達すると、溜まっていた不純物が吐き出され、水道水よりも悪質な水に変わってしまう可能性があります。だからこそ、こまめなカートリッジの交換が必要になってくるわけです。